本日は飲食・小売業の方などに向けたインバウンド対応方法についてのご紹介です。
「インバウンド対応」の概要についての解説から、決済・集客・顧客対応の方法まで、それぞれの観点からご説明していきます。
この記事が、皆様の次のアクションの参考になると幸いです。
【3分資料】はじめての外国人採用のポイント
- 新卒・中途外国人材の母集団形成方法がわからない
- 就労ビザ申請の方法がわからない
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インバウンド対応とは?
2017年の訪日外国人数 約2,869万人!
JNTO(日本政府観光局)の「訪日外客数(2018年4月推計値)」によりますと、2017年の年間訪日外国人数はなんと約2,869万人で前年2016年の約2,403万人から400万人以上も増加しました。
この訪日外国人の増加傾向は2014年から毎年前年の数値を更新しており、かつ月ごとに見ても毎月前年を上回る数値になっています。
なおJTBの調査「2018年の旅行動向見通し」ではこれまでと同程度のペースで訪日外国人数は伸長していき、2018年は3,200万人を見込んでいます。今後外国人旅行者数は加速度的に増加していくと予想されています。
Q.インバウンド対応とは? A.絶好のビジネスチャンス!
訪日外国人の人数は増え続けていますが、飲食・小売業などではどのように外国から来られるお客様に対応していけばよいのでしょうか。
「インバウンド対応」とは外国からお越しになる旅行客のお客様への対応のことですが、具体的には3つの対応事項があります。
それは代金のお支払いの際の「決済」、実際にお越しになったお客様への「顧客対応」、そして魅力的に自社サービスをアピールするための「集客」です。
増え続ける外国人旅行客の方々を自分のお店に「集客」し、おもてなしの精神で「顧客対応」、代金をお支払いいただきやすくするため「決済」対応をすることで、絶好のビジネスチャンスを逃さないようにしましょう。
インバウンド対応【決済】サービス12選
インバウンド決済対応の重要性
海外の中でも例えばお近くの中国では、今や既に何でも電子マネー払いが主流になっており現物のお金を使う機会が減ってきているそうです。
このように海外では日本に比べてクレジットカード決済やその他電子マネーでの支払いが普及しておりますので、海外からお越しになるお客様が両替等で不便をしてビジネスチャンスを逃してしまわないように備える必要があります。
インバウンド対応【決済】サービス一覧
楽天Pay(実店舗決済)
楽天Edy・楽天ポイントに初めて対応するほか、クレジットカード・主要電子マネーにも対応しています。
URL:https://smartpay.rakuten.co.jp/
Airペイ
振込手数料、月額固定費0円のリクルートライフスタイルが提供する決済サービスです。
URL:https://airregi.jp/payment/
食べログPay
月額利用料無料、決済の翌営業日に即入金も可能で導入も簡単。飲食店でおなじみの食べログの決済サービスです。
URL:https://tabelog.com/tabelogpay/
Coiney
Coineyはクレカや主要電子マネーに加え、WeChatPayにも対応しています。
Anywhere
Anywhereは、UnionPay(銀聯)に対応するほか、セキュリティ面でも万全を期しています。
URL:https://www.linkprocessing.co.jp/anywhere/
Square
Squareはスマートフォンやタブレットに挿して使える、簡単に導入可能な小さなIC カードリーダーです。
Ubiregi × Square
ユビレジは飲食店向けのiPad POSレジです。ユビレジは先ほど紹介しましたSquareと連携可能です。
URL:https://ubiregi.com/ja/partner/square
GMOスマート支払い
GMOスマート支払いであれば、カード読み込み端末の導入が不要でアプリ上だけで支払いが完結します。
URL:https://www.gmo-pg.com/service/smart-check/real-store/
日本美食wallet
日本美食walletはQRコードでの決済ができます。ALIPAY(支付宝)などにも対応しています。
URL:http://www.japanfoodie.jp/service.html
スマレジPAYMENT
スマレジPAYMENTはEMV準拠でセキュリティ面で安心、サポートも充実した決済サービスです。
URL:https://smaregi.jp/payment/
J-Mups
クレジットカード、銀聯カード、各種電子マネーに対応したクラウド型マルチ決済システムです。
CAFIS Arch
CAFIS Archは新韓カード、UnionPay(銀聯カード)、台湾金融卡などに対応しています。
URL:https://solution.cafis.jp/cafis_arch/
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インバウンド顧客を効率的に集客する方法
集客はまず、デジタルサイネージの導入から
決済の対応が完了しましたら次は集客です。近くを通りがかった外国人旅行客のお客様を招き入れるには、多言語表示されたデジタルサイネージが効果的です。
サイネージには各種決済に対応していることをメッセージとして流し、旅行客の皆様を受け入れる体制が整��ていることをアピールしましょう。
プロモーションはタイミングが大事(旅行前/中/後)
旅行客のお客様が店舗の近くに偶然立ち寄ることに期待するのでなく、より能動的にお店に集客をするにはどうしたらよいのでしょうか。
外国の方をターゲットにするには国境関係なく配信が可能なインターネット広告を利用することができますが、通常のインターネット広告の配信とインバウンド対応での広告配信は、一部アプローチの仕方が異なります。
実際に日本にお越しになるお客様のことを考えるとわかりやすいのですが、旅行の前、旅行中、旅行の後ですと、消費者心理は異なります。
それぞれについて下記に旅行のタイミングごとの消費者心理について記載します。これをもとにタイミングによって、どのようなメッセージを伝えれば魅力的か考えてみるのもよいでしょう。
- 旅行前:日本に関する情報収集をしている方をターゲットに広告配信
- 旅行中:旅行中ついつい寄ってしまいそうになるよう広告配信で魅力を伝える
- 旅行後:次回は自社サービスのお客様になっていただけるように広告配信する
旅行の前と旅行中はもちろんのこと、旅行後の興奮冷めやらぬうちに次回また日本、ひいては自分のお店に来たいと思ってもらえるように、タイミングに合った訴求がとても重要です。
実際にお客さんが来られたら、店舗ではどう対応する!?
言葉の壁、店舗対応をどうしていくか
決済・集客の準備をした後で、次は実際に旅行客のお客様がお越しになった場合にどうおもてなしをするかについても触れていきます。
旅行で来られたお客様が日本語に堪能であることはあまり期待できませんので、各国の言語でおもてなしをしていけるならば、他の競合店舗に比べて優位に立つことができるでしょう。
とはいっても、各国のお客様各々に対してそれぞれ担当者を雇用して充てがうわけにはいきませんので、どのように採用をすれば効率よく多数のお客様に対応できるか考える必要があります。
インバウンド対応で大活躍の○○人
国・地域別に訪日外国人数を見ていきますと、TOP3は圧倒的に中国・韓国・台湾になります。近隣の東アジアからのお客様が大部分を占めます。
特に中国と台湾の方をおもてなすにあたり、同じ中国語で対応が可能でかつ南国特有の人当たりの良い方が多いとされている台湾人の方は、接客業務で力を発揮できるのではないでしょうか。
訪日外国人数の多い国TOP3のうち、中国語以外で対応が必要な韓国の方も採用することができれば、中国、韓国、台湾、香港の方の対応ができます。そうなれば全訪日外国人のおよそ7割の対応が可能になりますので、言語面でのインバウンド対応にとても有効です。
ここまで決済、集客、顧客対応とそれぞれ触れてきましたが、貴社で実行できるアクションは見つかりましたでしょうか。貴社のインバウンド対応が成功することを祈っております。